【野球スコア】フィルダースチョイスと自責点~その2~
前回の続きです。
この記事を書くために野球規則を見返していますが、読めば読むほどややこしいルールですね。
ブログ序盤で取り組むネタではなかったと後悔しています。
【状況】
1死1,2塁
(うち、1塁ランナーはフィルダースチョイスで出塁)
ここで次の打者が3ランホームランを打つ。
この場合の自責点は?
ここで生かされる野球規則は、
自責点は、ヒット、犠牲バント、犠牲フライ、盗塁、刺殺、野手選択、四死球、ボーク、暴投によりランナーが得点するたびごとに記録される。(野球規則10-18(a))
なので、何の迷いもなく自責点は3です。
フィルダースチョイスのランナーは、
盗塁やエラーによらないで、他のランナーをアウトにしようとする野手の他への送球を利して進塁した(野球規則2-28(b))ランナーで、その走者は自責点に記録されます。
スコアはこうなります。
けど、この場面、実際に直面すると、
「え?あれ?どうだっけ??」って思うんです。
戸惑いを生む原因となる、ややこしいルールや状況をまとめるとこれ。
①犠打でなくただのゴロがフィルダースチョイスとなった場合、打数はつく。
②フィルダースチョイスが記録される多くは、犠打。
この場合は犠打とフィルダースチョイスが記録されるので、打数がつかない。
③犠打とフィルダースチョイス両方記録された場合、(打数がカウントされていない)そのバッターが得点したら投手の自責点にはなる。
④エラー(フィルダースチョイスはエラーじゃないけど、エラーと思っている人が多いし、実際捕球/送球エラーと一緒に起きることもある)で出たランナーは、自責点につかない。
⑤犠打バントを打って、守備がエラーをして生き残った場合は、エラーなので自責点にならない。
⑥エラーは打数に入らないと思っている人が多い。
(なんでだろう?「相手のせいだから」っていう解釈なのか、ネット上でもそういう質問が多い)
たぶん、このへんのルールがややこしくて、
「フィルダースチョイスはエラーだったような気がする、エラーは自責点にならないから、え?どうなるんだっけ??」ってなっているのではないか、という予想です。
確かにこのへんは、「これは含まれるけど、これは含まれない」みたいなものがややこしいですからね。
奥深い野球ルール。
まだまだ勉強が必要だなと感じます。